
180. 繊維 2007.12.26
張り詰めていた糸が
ぷつんと切れた
とめどなく
溢れ出す感情
人目など気にならないほど
ただただ
真っすぐに
色も形もわからないほど
歪んでゆくスクリーン
逃げ出したかった
繋がっていた
たった一本の繊維
そこから
もう何も編むことが
出来なくなってしまった
それでも
明日がやってくる幸せに
感謝したい
179. 二つの魂 2007.12.16
何を悩み
何を拒み
何を守ろうと
雲に隠れて
ただただ
負けたくないと
泣いていた月
自分は自分でしか
わからない
たった一つの魂
寄り添い
ふれ合い
分かち合う
二つの魂
178. 天使へのMessage 2007.12.15
降り出した雪に
初めて足跡をつけていくように
君の心に刻んでいけたら
どんなに素敵なことだろう
僕の心には
君の足跡が一歩ずつ
増えていく
解けることのない
雪が
しんしんと
静かに
静かに
誰にも気づかれないように
舞い降りる
天使へのMessage
177. 約束の場所 2007.11.5
未来に絶対はないから
心は約束をしたがるのかな
いつだって独りにはかわりないのに
言葉は自由
誰の心へも入っていける
気持ちは不自由
誰の心へも入っていけない
言葉と気持ちが重なったとき
初めて空を飛べるのかもしれない
176. 後悔しない理由 2007.10.29
信じるって
勇気がいる
それでも
何かを
信じたいとき
その気持ちを
大切にしたい
必ず
そこには
後悔しない
理由があるから
175. 優しい声 2007.10.21
優しい声が響く
いつもギリギリのところで
声をくれる
その一音一音が脳裏に
焼き付いたまま
離れずにいる
気持ちは一瞬一瞬で
変化していくはずなのに
その声だけはずっと
心にある
君の心にも
あるといいな
174. 秋 2007.10.6
風が頬に触れる
君に出逢ったことを
思い出させようとしている
約束はまだ今も
つづいているのかな
誰にも触れられない場所
誰にも譲れない場所
誰にも入れない場所
あの日の秋の香りに
帰れるなら
173. ろうそく 2007.9.23
誰かが言う甘い言葉に
心は私を誘う
誰かが言う冷たい言葉に
心は私に誓う
幸せは自分で作るものと
母は言う
いつだって独りにはかわりないのに
ろうそくの灯りに
過去を覗いてみたら
消えてしまった
残ったのは煙りと
匂いだけ
未来を覗いたら
消えなかったのかな
172. 記憶の星 2007.9.22
飛ぶことを忘れてしまったペンギンのように
記憶がどこかの星で蓄積されているなら
二度と訪れることのない時間の中で
いつも飛ぶタイミングを待っていたはずなのに
誰の声を待っていたのか
思い出せないんだ
飛ぶタイミングすら
わからなくなってしまった
声も
顔も
匂いも
感触も
味も…
いま
目の前にいる君なのか
思い出せないんだ
171. 光 2007.9.10
ずっと
灯してきた光が
いま
消えようとしている
どんなに
強い風が吹いても
消えないように
必死で守ろうと
ずっと
胸の奥に閉まっていた想いが
いま
飛び立とうとしている
どんなに
深い暗闇だって
見失わないように
その手の温もりを
ただただ 信じてた
ずっと
灯してきた光が
いま
消えようとしている