
70. ペンギン 2003.9.18
震えが止まらないんだ
何に怯えているのか
何を怖れているのか
壁に頭をぶつけて
叩き続けていたら
壁が赤く染まっていくのに気づいた
まるで悲鳴をあげるように
身体は簡単に壊れる
心はもっとやわらかく
簡単に壊れる
見えないだけで
いつも生と死を彷徨っている
今ここで終わりを迎える前に
羽ばたく 場所を
羽ばたく 方法を
羽ばたく 勇気を
忘れてしまった
ペンギンになりたい
69. 伝えたかった言葉 2003.9.17
まだ何も
始まっていないのに
もう終ったものだと
諦めていた
君に伝えたかった言葉が
海の底でまだ眠っている
君の夢の中で
もうすぐ目覚めるように
68. 物語 2003.9.9
いつか
この物語りは終わる
瞳を閉じれば
何処へだって行ける
気持ちはいつでも
自由に空を飛べるから
後悔している暇があるなら
今空を飛んでみればいい
そこからまた何かが動き始めるから
誰にも邪魔はできない
何故って?
この物語の主人公は君だから
67. 「愛」を描こう 2003.9.8
真っ白い一枚の紙に
「愛」を描こう
どんな色で
どんな形で
描くと思う?
ヒントは
今あなたの心の中にある
私だけが知っている色と
あなただけが知っている形を
そっと重ねてみたら
二人だけにしかわからない世界が生まれる
答えはそこから始まる
それでも見つからないとしたら
最初から色や形なんて
無かったのかもしれないね
でも それも「愛」と呼ぶのかな
66. 新しい1ページ 2003.9.2
この風はどこから吹いてきたのだろう
何故か懐かしい香りがする
前髪を揺らすその風は
何かを言いたそうにして
それでも何も言わない
どうせならここにあるもの全て奪って
どこかへ飛ばして欲しい
そう願った
信じるから傷つく心
それでもまた信じようとする心に
いま水をください
満たされた心の水は
一瞬でまた何処かへ流れてしまう
慣れないで 慣れないで
今ここにいることに
忘れないで 忘れないで
毎日が新しい1ページだということを
65. シャボン玉 2003.8.31
好きな人に「スキ」という瞬間
心が酸欠になる
助けて
ありったけの勇気を振り絞って
ありったけの気持ちを込めて
ありったけの笑顔で
告白する
両思いじゃなくても
伝えたかった
まるで破裂寸前のシャボン玉
保っているのがやっと
消えてなくなってしまう前に
伝えたかった
勝手だねって言うかもしれない
そうかもしれない
でも今言わなければ
きっとこの先も言えない気がしてた
あなたの声で聴かせて
抱きしめたりなんかしないで
そんな優しさはいらない
64. 君がくれた地図 2003.8.26
夜明けを待っている
君と浴びた陽の光を待っている
なぜだろう
君がくれた地図は
どこへも辿り着けない
まるで同じ道をぐるぐる回っているようだ
君もここを通ったのだろうか
そんなことすらわからない
同じ景色
でもよく見ると何処か違う
似たようで似ていないこの道は
何処へ繋がっているのだろう
どうしたら君に逢えるのだろう
63. 感じる心 2003.8.25
生きていると
嬉しいことと 悲しいことが
前触れなく襲ってくる
「止まない雨はない」って
君は言うけれど
止まない雨もあるかもしれないって
挫けそうになるときがある
すべてを否定することが出来るなら
どんなに楽だろうか
その時は自分が自分じゃなくなる時
生きている意味さえなくなる
今ここにある鼓動を
誰かに確かめたくなるのは
同じ人間として
感じる心を必ず持っていると
そう信じたいからなのだろう
機械じゃなく
道具じゃなく
飾り物じゃなく
人であって欲しい
62. 愛すること 2003.8.24
あなたに出逢えたこと
嬉しかったことも
悔しかったことも
苦しかったことも
何一つ 後悔はしていない
今の自分を作ってくれたから
あの時の自分よりも
今の自分をもっと好きになれるから
人を愛するために生まれてきた
愛にはいろんな形があるけれど
どれだけ愛しているかなんて
自分だけにしかわからない
重ねた身体に嘘はなく
囁く言葉に未来はなく
今という瞬間に鍵をかけて
果てるまで 果てるまで...
満たしたい欲求と
満たされたい欲求の先に
隠された真実があったなら
いま 教えてほしい
61. 与えること 2003.8.24
目を閉じてごらん
気持ちは何処へでも行けるから
ほらね
伝えたかった言葉を
いまなら言える気がするから
いつも憧れていた
あなたに映る私は泣いてばかりいて
一つ叶うとまた一つ増える夢の形
与えることの難しさを
あなたは教えてくれた
私はあなたに
何を与えることが出来ただろう
何も求めずに
何も望まずに
その傷を癒すことができるなら
何も求めずに
何も望まずに
この命をいま ささげたい